ごあいさつ | 田邉陽子

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PROFILE
公益財団法人 日本薬剤師会 会長

公益財団法人
日本アンチ・ドーピング機構 会長
日本大学法学部 教授

Yoko Tanabe 田邉陽子

ご挨拶

私はアスリートとして、そして指導者としても長年競技スポーツに携わり、3回のオリンピックを経験してまいりました。その中で強く感じてきたことは、スポーツの価値は単なる勝敗や記録だけではなく、公平性や誠実さ、そして安心して競技やスポーツ活動に取り組むことのできる環境によって支えられているということです。
公認スポーツファーマシスト認定制度は、そのような環境づくりの一翼を担う重要な制度です。薬の専門家であるスポーツファーマシストの皆様は、アスリートが適切に医薬品を使用できるよう支援いただき、クリーンスポーツの実現にこれまでも貢献いただいています。日頃からアンチ・ドーピング活動をはじめ、公認スポーツファーマシスト認定制度を支えてくださっている認定者の皆様に、心より敬意と感謝を申し上げます。

スポーツを取り巻く環境は年々変化しています。トップレベルの競技スポーツのみならず、学生スポーツ、地域スポーツや生涯スポーツなど、多様な場面でスポーツに親しむ人々が増えています。一方で、多くのアスリートやスポーツ愛好者にとっては、専門的なサポートを受ける機会が必ずしも十分ではありません。そのような中で、地域に根差し、薬の使用等の身近な相談相手として活動するスポーツファーマシストの存在はますます重要になっているといえます。
昨年、本認定制度ではカリキュラムの充実が図られ、アンチ・ドーピングを基盤としながら、スポーツと健康を支える幅広い知識と専門性を身につけられる制度へと発展しています。これは認定制度創設時から掲げられていた理念を具体化するものであり、スポーツファーマシストが競技スポーツの現場にとどまらず、健康づくりや地域社会におけるスポーツ振興へより一層貢献されることが期待されていることと言えます。

日本アンチ・ドーピング機構は、引き続き本制度の認定およびアンチ・ドーピング領域の専門的知見の提供を通じて、本制度の発展に協力してまいります。公認スポーツファーマシストの皆様が、それぞれの地域においてスポーツを支える身近な専門家として活躍されることを願うとともに、スポーツをするすべての人々が安心してスポーツに親しめる社会の実現に向け、共に歩んでまいります。